ボラの揚天(薩摩揚げ風)

 「ボラ」と聞いてどの様なイメージを持ちますか?おそらく半分以上の方が泥臭いと連想されるのでは ないかと思います。沿岸域(河口や防波堤など)で漁獲されるボラの一部には泥臭いボラもいますが、 大部分はそうではありません。きれいな白身の魚であり、刺身やあらい、フライ、みそ汁などにして食べると 美味しい魚です。特に冬場は脂が乗っており、「寒ボラ」と呼ばれて珍重されています。また、ブリやスズキと 同様に、大きさで呼び名が変わる出世魚(ハク→オボコ、スバシリ→イナッコ→イナ→ボラ→トド)で 縁起物です(老成魚のトドは「とどのつまり」の語源になっています)。ところが、泥臭いという悪い イメージのため「美味しい」「縁起物」といった良いイメージが覆い隠され、食卓に上る機会は少なく、 消費量は低迷しています。つまり、売れないためにボラの単価は必然的に安くなり、ボラで収入を得ている 漁業者は困っています。そこで今回ボラの有効利用、魚食普及を図るためにボラの揚天を試作しましたので、 作り方をご紹介します。
 まず、ボラを3枚におろし、皮と腹骨を取り除いてミンチにします(全長45cmのボラ1匹で約250gのミンチが できます)。それからミンチに塩と冷水を加え、すり鉢で5〜10分塩ずりします。その後、その他の調味料 (砂糖、でんぷん、旨味調味料)および野菜(人参、玉ねぎ、ごぼう、大葉)を加えて均一に混ぜます。 あとはこれを適当な大きさに成形して、160℃の油で5分程揚げたら出来上がりです。調味料や野菜の量は 下記を参照ください(これらはあくまでも目安であり、野菜の量や種類はお好みに合わせてご使用下さい)。 今回は添加していませんが、卵白や山芋などを入れるとふんわりとした食感の揚天になります。
 昨年の宇島漁港での「魚まつり」で宇島漁協婦人部が市販したところ、大変好評で1時間半ほどで完売しました。 一度、ご家庭や朝市などのイベント等で試してみて下さい。

(研究部応用技術課)

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