アユ冷水病フリー種苗の生産に関する研究

 冷水病菌の原因菌であるFlavobacterium psychrophilmは、昭和62年に養殖場のアユから検出されました。 その後ほぼ全国に広がり平成10年度にはアユ以外の河川在来種からも分離されました。福岡県においても 冷水病は、漁業・養殖業に大きな影響を与えています。本疾病は、感染経路が確定されておらず、薬剤等に よる治療も困難です。このため、全国の主な県が参加した冷水病対策研究会が発足しています。福岡県では 冷水病非感染種苗を作る技術開発を担当しています。親魚、卵、種苗における保菌状況を把握し、感染経路を 解明することにより、冷水病菌を排除できる成長段階を模索してきました。人為感染仔魚においても海水飼育中に 冷水病感染魚が死にやすいことがわかり、海水飼育中の仔魚期においては、結果的に冷水病の感染率が急激に 下がることがわかりました。現在その後の経過について試験中です。なお、福岡県栽培漁業公社で生産されている アユは、各成長段階で冷水病の検査を実施し、健全な種苗を供給できる体制をとっています。

(内水面研究所)

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