のり養殖・カキ殻糸状体の管理が本格的に始まりました

本年度も有明海沿岸ののり養殖漁家では、昨年度のような豊作を願いつつカキ殻糸状体の管理が本格化しています。 3月下旬にカキ殻上に散布されたフリー糸状体は、カキ殻中に穿孔(せんこう)しながらカキ殻表面に広がっていき ます。そして、6月には胞子のうが形成され始め、カキ殻は一面黒に染まっていきます(写真上)。さらに、9月から は水温の低下に伴い胞子のうの熟度が進行するため、採苗に向けた温度管理が徹底されます。

有明海研究所と各漁協の研究会とでは、5月下旬に、これらカキ殻糸状体の生長具合の確認や病気の早期発見を目的として、各漁家のカキ殻培養場の巡回指導を実施しました。その結果、今年は4月中旬から5月下旬まで日照時間 が短かったことで、カキ殻糸状体の生長はやや遅れ気味でしたが、特に大きな問題はないと判断されました(写真 下)。

今後の管理のポイントは次のとおりです。

@ 梅雨期は、日照が不足しないよう照度500ルックス以上を心がけること。
A 7、8月は水温の上昇を防ぐため、風通しをよくすること。

9月には採苗に向けた胞子のう熟度の管理方法を糸状体情報でお知らせします。

(有明海研究所のり養殖課)

 


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