なみなみ通信Vol.16

手繰第3種けた網(小型底びき網)漁具の改良試験

 豊前海区の主幹漁業である小型底びき網漁業は、春〜秋にかけてはえびこぎ網(手繰第2種)、冬季はけた網(手繰第3種)とほぼ年間を通じて操業されています。底びき網漁業者は、入網した幼稚魚が再放流後も生き残るように「海水シャワー装置」を導入するなど、積極的に資源管理型漁業に取り組んでいます。
 今回は、資源管理型漁業の更なる前進を目指して、冬季に操業される「けた網」を対象に、漁獲によるへい死の低減と漁獲物の付加価値向上及び選別作業の軽減化を目的として、袋網部を上下に分離しゴミ等が下網に入るように改良した2段袋網方式の試験網を作成し、その選別効果を検討しました。また、選別作業が煩雑な2種(@トラエビ等の小型エビ類、Aシャコ)を対象として、漁獲物に対するスレなどのダメージ軽減効果についても検討しました。
 試験の結果、袋網を上下に分離することによって、下網にゴミ類や商品にならない小型カニ類が、また上網には主要漁獲物である小型エビ類等が多く入網することがわかりました。さらに、ゴミ類と分離することによって漁獲物へのダメージ軽減効果も認められ、出荷魚と再放流魚の活力向上対策として有効であることがわかりました。

                      (豊前海研究所漁業資源課)

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けた網漁具図

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試験操業風景

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小型エビ用改良網の入網状況(30分操業当たり)

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改良網の生存率に及ぼす効果
(漁獲1日後の生存率の比較)

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