なみなみ通信Vol.2

研究情報

ふともずく養殖技術の開発について

 筑前海は、漁船漁業が盛んな海域ですが、冬は北西の季節風の影響をまともに受けるため操業が制限され、冬期の対策として、ワカメ・ノリ等に続く、新しい養殖品種の開発が切望されていました。そこで、水産海洋技術センターは「フトモズク」に着目し、養殖実用化の試験研究に取り組むことにしました。フトモズクは、筑前海の比較的波の荒い水深2〜5mの岩礁地帯に自生し、海女さんによって採取されています。生産量は0〜8トンと年変動が大きい希少種の海藻で、噛みごたえや喉越しが素麺に似ているため、通称『ソーメンノリ』とも呼ばれています。量も少なく漁期も4月〜5月の1ヵ月間と限られるため一般までは流通せず、地元の旅館や料亭などで春の季節物として珍重されています。このフトモズクは、低カロリーで、カルシウムや鉄分などのミネラルや食物繊維が豊富なため、健康食品としても大いに需要が期待できる海藻です。

 地元漁業者の方のご要望に応えるため、平成10度から養殖の技術開発に取り組みました。そして、歴史あるノリなどの養殖技術を基礎に、新しく整備されたセンターの設備によって、全国に先駆け、野生のフトモズクから種の分離・培養に成功し、さらに、「房状のフトモズク」を収穫する新方式による養殖にも成功しております。この房状の物を作り出すノウハウについて、福岡県は8月に特許出願しました。しかし、まだ試験段階での成功です。平成12年度から、海面の養殖に取り組んでまいります。そして、実用化の目処が立ちましたら、漁業者の方による本格的な事業化をしたいと考えております。一刻も早くと思っていますが、「急いてはことを仕損じる」のことわざもございますので、もうしばらくお待ちください。

フトモズク
(褐藻綱ナガマツモ目ナガマツモ科)
からだは円柱状ひも状でやわらかくねばねばする。
やや不規則に枝を互生する。
枝は時々1ヶ所からかたまってでることもある。
採集して長く袋に入れておくとかたまってだんごのようになる。
潮間帯下部の岩上に成育する。食用。
高さ:10〜15cm。太さ:1〜3mm。
分布:北海道を除く日本各地沿岸。

(学研生物図鑑「海藻」より)

房状に仕上がった「フトモズク」の湯通し後の製品


のり養殖情報検索システムが出来ました!!

 この度、のり養殖に必要な情報をキーワードで検索し、探し出す機能を新たに追加しました。 それがシーネット情報検索システム(SIS)です。この情報検索のページは、漁業情報サービスの目次から選ぶことが出来ます。

1.漁業情報サービスの目的から検索システムをク リックする。

2.情報検索の画面が表示されたら、中央の窓に調べたい情報のキーワードとなる言葉を正確に入力して下さい。andやorを使って検索範囲を広 げたり、狭めたりする事ができます。

(例:ここでは、あかぐされと入れました。)

3.キーワードを入れたら窓の横にある”OK”と いうボタンをクリックして下さい。検索を開始します。
4.検索の結果は、画面が変わってキーワードが含 まれている文章の一部がページ毎に表示されます。

過去ののり養殖情報の提供を始めています。

 インターネットを通じて過去ののり情報を、い つでも見ることが出来るようになりました。もちろん検索システムを使用し、過去ののり情報の中 から目的とする情報を探すことも可能です。また、漁業情報サービスの目次の養殖情報の中から選択 することが出来ます。情報は、各年度毎に分けられ、各号毎に選んで見ることが出来ます。9月末 現在平成10年度から6年度までの5ヶ年分が蓄積されていますが、デジタル化の作業が進み次第 増やしていく計画であります。皆さんのご活用を期待しております。

(企画管理部企画情報課)


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