なみなみ通信Vol.3

研究情報

DNAを用いたノリの研究

 ノリには多くの品種があります。しかしその中で、いつ、何という品種を親にして、どのように作られたのか、という詳しいルーツがわかっているものはごく一部の品種に限られます。すぐれた品種を効率よく開発するためには、現在使われている品種の性質と類縁関係がわかる家系図のようなものが必要で す。ところが、のりの品種を姿形で見分けることはむずかしく、家系図を作ることはとても無理な相談で した。みなさんは最近、DNAという言葉をよく耳にしませんか。DNAとはすべての生物が必ず持って いる物質で、遺伝子の本体のことです。センターではこのDNAを調べて、ノリの家系図を作る研究に 取り組んでいます。
 ノリからきれいなDNAを取り出すことは難しかったのですが、昨年、ノリのフリー糸状体から簡単な方法できれいなDNAを取り出すことに成功しました。また、そのDNAを調べると、品 種の区別ができそうなこともわかってきました。今年からはどんどんノリのDNAを調べて家系図を作り、す ぐれた品種を開発するために役立てたいと考えています。
 ノリのDNAを調べてみました。サンプルA、Bはどちらも「福岡1号」でサンプルCは「ナラワスサビ」、サンプルDは「FA89」です。同じ品種は同じグラフになりますが、異なる品種では異なるグラフになり、品種の区別ができます。

(研究部応用技術課)


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