なみなみ通信Vol.34


有明海研究所 資源増殖課 杉野浩二郎

 

「なんで水産?何で福岡?」
 僕は生まれは東京、育ちは茨城、大学時代はカミキリムシの研究をしていたという、福岡にも水産にも縁もゆかりも無い人生を送ってきました。子供の頃から海は好きでしたが、大学時代に遊びで始めたスキューバダイビングがきっかけで、より深く海に関わりたいと思うようになり、独学で水産の勉強をして、何とか福岡県に受かることができました。何故福岡県に就職したかというと、「北か南に行きたい・・」という単なる思いつきによるものです。そういえば、僕が小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「北か南に行って鳥か魚を捕って暮らす」でしたから、ある意味夢を叶えたと言えるでしょう。


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愛用の潟スキーと共に
 

「アサリ、そしてタイラギの復活へ」
 5年間のセンター、その後5年間の県庁勤めを終え、昨年4月から有明海研究所へと赴任しました。有明海は現在様々な問題を抱えていますが、僕はアサリの出荷体制の改善やタイラギの資源増殖を担当しています。
 アサリは底質の改善などの事業が功を奏して、ようやく復活の兆しが見えてきました。ですが、有明のアサリは単価が安いため、乱獲につながりやすくなっています。そこで、販路の拡大や出荷方法の検討をして、アサリを少しでも高く売れるようにし、「小さい貝をたくさん採る」から「少なくても大きな貝を採る」へと漁師さん達の意識を変えていくための取り組みをしています。
 近年、タイラギのへい死は様々な要因が組み合わさって起こることがわかってきました。今はそれぞれの要因について検証し、どの要因を取り除くことが可能で、どうすればへい死を食い止めることができるか、日々考えています。 昔の有明海を知らない僕からすると、今の有明海も十分に力強い海に見えるのですが、漁師さん達はみんな口を揃えて昔はこんなもんじゃなかった、といわれます。将来、漁師さん達が今の有明海を思い出した時に、あの頃はひどかったな、と笑いながら言えるように、昔のような有明海を取り戻したいと思います。


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アサリの測定中

 

「もうすぐ三児のお父ちゃん」
私事ですが、もうすぐ3 人目の子供が生まれます。毎日クルマで片道2 時間近くかかるので、家に帰ると結構へろへろですが、子供達は力一杯に遊びをせがんできます。2 人でもいっぱいいっぱいなのに3 人となったらどうなるのか、考えるだけで恐ろしいですが、それでも家族が増えるのはうれしいので、今からとても楽しみです。



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