なみなみ通信Vol.35

河川魚類の生態・増殖研修会が開催されました

 本県の河川漁業は河川の中流域から下流域にかけて行われており、筑後地方で甘露煮で親しまれているハヤ(オイカワ)などはその中流域に生息する魚の代表的なものです。中流域には、コイやハヤのようなコイの仲間の淡水魚(コイ科魚類)が数多く生息しており、アユとともに重要な水産資源となっています。
 一方、内水面漁業関係者は、水産資源の増殖を図るために放流などを行っていますが、より適した水産資源の増殖手法を検討するため、今回コイ科魚類やアユの生態及びこれらの魚の河川内での相互影響・関係についての研修会を11月27日(火)に、朝倉市公民館会議室において開催しました。
 この研修会は、内水面漁連、水産団体指導協議会及び内水面研究所の共催で内水面研究所試験研究成果報告会も併せて行われました。研修会には、内水面の漁業関係者、市町村担当者及び県関係者など約60名を越える参加者が集まりました。
 研修会では、(独)水産総合研究センター片野 修上席研究員を講師に迎え、コイ科魚類の生態、コイ科魚類とアユの餌の取り方の違いから生じる競合関係などの解説があり、在来魚であるコイ科魚類が健全に繁殖するよう資源管理することは、アユの資源を増やすためにも有効であることなどが説明されました。また、内水面研究所から、ハヤの資源回復に向け取り組んでいる人工大量採卵・稚魚育成の技術開発と人工産卵場造成に関する報告が行われ、すでにハヤの大量採卵に必要な親魚の管理や採卵床の開発など基本的な技術を開発し、現在は実用化に向けた取り組みを行っていることを報告しました。



研修会



ハヤの人工ふ化稚魚


(内水面研究所)


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