なみなみ通信Vol.37


混獲投棄魚の把握に関する研究

 豊前海区の主要な漁業種に小型底びき網があります。この漁業では、クルマエビやガザミなどの漁獲対象以外に様々な種類の魚介類が混獲されます。このような混獲物の中には通常出荷の対象とならない魚種や漁獲の対象であっても出荷サイズに達していない小型魚が含まれています。これらは、投棄魚として海中に戻されますが、その実態には不明な点が多いことから、この投棄魚の実態を把握し、適切な資源管理を行うことを目的とした調査を行いました。
 毎月1回の調査の結果、ほとんどの月で投棄魚が漁獲物よりも多く混獲されていることが明らかになりました。また、月によってはカレイ類、シャコ、シログチなどの漁獲対象種の小型個体が多く含まれていることも明らかになりました。特に、シャコでは、8月〜10月には小型個体が漁獲サイズの個体よりも多く混獲されていました。資源保護のためには、既に漁船に装備している海水シャワー装置の活用はもとより、できるだけ速く選別作業を行うなど、これら小型個体の保護の取り組みが必要と考えられます。



 
小型底びき網の入網状況



 
投棄魚に占める漁獲対象種とそれ以外の割合
(画像をクリックすると大きな画像が表示されます。)

(豊前海研究所)



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