なみなみ通信Vol.39


アカモク資源の有効利用

 アカモクという今まで利用していなかった海藻があります。水産海洋技術センターでは、この福岡県産アカモクが、成熟すると独特の粘りを持ち機能性食品の素材であるフコイダンを多く含有していることを明らかにし、このような特徴を持つアカモクの加工・販売を推進しています。
 そこで、今後もこのアカモクを取り尽くすことなく安定して漁獲できるように、適正な漁獲方法と増殖の方法を検討しました。




(1)漁獲時期
 成熟時期の粘りのあるアカモクだけが製品となります。成熟について調べたところ、水深によって成熟時期が早いもの遅いものがあることがわかり、これらを順に漁獲することにより、3〜5月の3ヵ月にわたって漁獲できることが判りました。




(2)適正な漁獲方法
 アカモクを根っこからすべて漁獲すると、次世代への種が残りません。そこで、種ができる生殖器床という部分を半分残すには、根っこから何割くらい残して漁獲すれば良いのかを調べました。
 その結果、根っこから6割残して漁獲すれば、生殖器床を半分以上残せることが判りました。

(3)増殖方法
 アカモクは、別の場所へは、なかなか広がりにくい性質を持っています。そこで、種を持つアカモクの母藻をネットに入れて、アカモクの生えていない場所に投入したところ、付近にアカモクが増殖し、この方法が有効であることが判りました。



母藻投入

(4)最後に
 アカモクは、これから今年の漁期を迎えますが、将来にわたって漁が行えるよう、漁獲量に注意を払いながら漁を行ってください。


(研究部 浅海増殖課)



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