なみなみ通信Vol.41


かにかご漁具の改良による小型ガザミ混獲防止に関する研究

 
 近年、豊前海では殆どの魚介類で漁獲量が低迷しています。このような中、ガザミは漁業調整委員会指示による小型ガザミ(全甲幅長13cm未満)の採捕禁止を始めとして、種苗放流や抱卵ガザミの保護活動による成果がみられ、漁獲量が安定している数少ない資源の一つです。しかしながら、ガザミは商品価値が高く、高齢者でも手軽に操業が可能なかにかごで効率的に漁獲されるため、近年では、かにかご漁業による漁獲圧
が増大しています。
 そこで、本研究では、かにかごの網目拡大による小型ガザミの混獲防止効果について検討しました。
 漁業者が使用している標準的な網目は6節(1目30mm)であるため、漁場での漁獲試験はこの6節を含め、より大きな網目の4節(1目50mm)及び5節(1目37.5mm)のカゴを10個ずつ用いて、計5回実施しました。その結果、ガザミの総漁獲尾数は、網目の最も大きな4節ではかなり少なかったものの、5節と6節では変わりませんでした。一方で、漁獲されたガザミの全甲幅長は、4節では160mm未満、5節では120mm未満のものが6節と比較して大きく減少しており、網目拡大による混獲防止効果が確認されました。

(内水面研究所)

 かにかご操業写真
 
 漁獲されたガザミの全甲幅長組成


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