なみなみ通信Vol.43

アユなどの河川有用種の増殖に関する研修会が開催されました

  河川・湖沼(内水面)において、漁業権(第5種共同漁業権)が設定された区域においては、漁業者はアユやコイなどの資源を積極的に増殖しなければなりません。そのため増殖については、漁業関係者の関心が高く、また、厳しい漁協経営からより簡便・効率的な方法が求められています。
 これら漁業者の要望を受けて、内水面漁連、水産団体指導協議会及び内水面研究所の共催で11月17日に朝倉市公民館会議室において研修会を開催しました。
 その研修内容は、まず、アユの増殖について現場指導や研究を続けてこられた、高橋勇夫氏から、河川でのアユ増殖は種苗放流のみではなく、自前河川の天然アユ資源の有効活用が肝要であり、その具体例として、河川流量の減少に伴い産卵場としての機能が失われた河川での産卵場の造成法やアユ遡上の大きな障害となっている魚道の改修について、費用対効果が大きい「小技魚道」の紹介がありました。
 次いで、内水面研究所からは、ハヤの可搬式産卵床での増殖法やコイの産卵巣での増殖試験の成果を紹介しました。説明後は、多くの人が会場に持ち込んだ産卵床を興味深く観察していました。
 本研修会には、内水面の漁業関係者、市町村担当者及び県関係者など約60名を越える多数の参加者があり、その研修内容であった魚道の改修・改善は、内水面漁業者の大きな関心事であったことから、非常に有意義であったと考えています。

研修会の様子
 
可搬式産卵床での採卵試験の様子
 
採集されたハヤの卵
(内水面海研究所)

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