なみなみ通信Vol.51


筑前海におけるシロサバフグの成長と移動

 筑前海のシロサバフグは、フグ類の中でトラフグと共に重要な漁業資源です。福岡ではカナトフグと呼ばれ、比較的安価で、鍋物や唐揚等の食材として気軽にスーパーで買えるフグとして親しまれています。
 このようにとても身近なフグですが、近年、漁獲量の増減が大きく、資源の適切な管理が必要となっています。そこで、シロサバフグの筑前海における生態を明らかにするため、成長、産卵、移動について調査を行っています。
 シロサバフグは沿岸から沖合( 小呂島〜沖ノ島) の広い範囲で漁獲されており、季節によってとれる場所や量、大きさは様々です。沿岸では、8 月中旬から全長5cm の幼魚が確認されはじめ、11 月には16cm まで成長しますが、12 月以降は漁獲されません。
 一方、沖合では9 月をピークとして一年中漁獲され、12 月以降も19 〜 34cm のものがとれることから、水温が下がると沿岸から沖合に移動し、いろいろな年齢のシロサバフグが混在していると考えられます。
 今後はシロサバフグがいつどこで産卵をしているか、生まれた幼魚がどこにいるのかなどを調査し、さらにその幼魚がどのくらいの早さで成長するかを知るため、卵の成熟や年齢などを調べる予定です。
 水産海洋技術センターではおいしいシロサバフグをこれからもずっと食べられるように資源調査に取り組んでいきます。


 

シロサバフグ
シロサバフグ全長組成   
(研究部 漁業資源課)
 Vol.51 Topへ