なみなみ通信Vol.7

普及情報

二枚貝の貝毒ってなんだろう?

貝毒とは?

 二枚貝は海水中のプランクトンや浮遊物を餌としています。一部の毒をもつプランクトンを摂取することによって、貝自体が毒素を体内に一時的に蓄積することにより起こる現象を貝毒といいます。

貝毒の種類と症状

 貝毒で、産業上問題となっているのは麻痺性貝毒と下痢性貝毒です。

 1.麻痺性貝毒

毒力はフグ毒に匹敵しており、毒力の高い貝を食べた場合は、食べてすぐに異常を起こし、筋肉が麻痺し、頭痛・めまい・吐き気を伴い、手足のしびれ、麻痺、呼吸困難を引き起こす神経性の食中毒です。国内での死亡例はありませんが、場合によっては死亡することもあります。毒は水溶性で熱に安定しており、家庭料理程度の加熱処理では毒性は落ちません。人間の致死量は3,000〜20,000マウスユニット(MU)以上といわれています(例えば、4.0MU/gは可食部1g中に体重20gのマウス4匹を死亡させる毒量があることをいいます)。
原因プランクトン:ギムノディニウム・カテナータム、アレキサンドリウム・カテネラなど

2.下痢性貝毒

嘔吐、下痢、腹痛を伴う急性の胃腸炎を起こします。通常食べる量では死亡しません。麻痺性貝毒同様に熱に安定しており、家庭料理程度の熱処理では分解しません。
原因プランクトン:ディノフィシス・フォルティ、ディノフィシス・アキュミナータなど

毒化する貝の種類

 カキ、アサリ、ムラサキイガイ、バカガイなどの二枚貝類のみ

毒化した貝の出荷規制

 食品衛生法第4条に有害食品等の販売等の禁止が規定されており、罰則もあります。殻付き、加工品、むき身等の形態を問わず、その可食部1g当たりの毒量が、麻痺性貝毒は4MU/g、下痢性貝毒は0.05MU/g を越えるものの販売等を禁止しています。この規制値を超えた場合に出荷自主規制処置がとられ県民に情報提供されます。
 貝毒量が一定期間連続して規制値未満であった場合、出荷自主規制処置を解除し、注意体制をとります。

(研究部海洋環境課)

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