風波に強いカキ延縄式養殖の導入

 豊前海におけるカキ養殖は昭和58年に導入されて以来、急速に普及し、現在では71経営体、 施設数224台、収穫量1,022トン(平成11年度速報値)になりました。養殖方式はイカダを 用いていますが、台風や季節風による破損被害が多く、特に風波の影響の強い中・南部域では、 カキ養殖の普及が進んでいないのが現状です。

 豊前海研究所では、全海域への養殖普及を促進するため、壊れにくい養殖施設として耐波性 イカダの開発を行うとともに、風波に強い養殖方式として延縄式養殖の導入試験に取り組みました。
 延縄式施設はロープとブイで構成される施設で、設置作業が容易なことに加え、費用が安価で、 カキの成長や単位施設面積の収穫量も従来のイカダ式養殖と比較して特に遜色ないことから、 中・南部域においても養殖に着手される方には最適な養殖方式であると考えられます。
 既に宇島漁協や吉富漁協では本養殖方式が導入され、椎田町漁協でも平成13年度から延縄式 施設を用いたカキ養殖を計画するなど、着実にその成果が普及しつつあります。


(豊前海研究所漁業資源課)


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